日本人がなぜ、英語を話せないのかいろいろな理由が挙げられると思います

 

 

私は約10年間医療従事者として、現場で働いてきて感じた「日本人が英語が話せない理由」の一つが

”英語が無くても事足りる”から。

 

珍しい疾患を調べたり、新しい研究をする時、私たちは過去の論文を読むのですが、参考となる論文は必ず数本、日本人からすでに発表されていることが多いです。

つまり、わからない事を調べた時、日本語で答えが返ってくるのです。これって本当に素晴らしい事です。

以前働いていた職場ではタイから留学生がよく来ていました。彼らは英語が堪能です。

その理由は、タイ語の論文、医学書より英語の方がはるかに内容が濃いからと話していました。わからないことを調べようと思ったら、その答えの多くは英語論文。だから必然と英語に触れ、堪能になると。

 

これを聞いて、日本人が英語を話せないことを残念に思う反面、英語が無くても難しい疾患や研究の基礎となる答えが既に存在するこの国の素晴らしさに驚きました。

また、タイではこの英単語に相当するタイ語が存在しないこともあるそうで、日本はどんなに難しい専門用語でもだいたい日本語訳が存在する、それだけ日本語が発展していることの証だと思います。

さらにすごいのは、研究の分野。

臨床をしていて「こんな研究をしたら面白いんじゃないかな」とふとアイディアが浮かび、早速似たような研究はないかと論文を探すとなんと20年も30年も前に同じようなことをこれまた日本人の方が既に論文にしているんです。こんなようなことは数回経験しました。日本人は働きすぎと言われますが、こういう経験をすると先人の方々の努力に頭が下がる思いです。

 

とはいえ、日本の医学界も英語を身に着けないと、より厳しくなる状況にあります。既に、日本国内の学会であっても発表は英語でというルールが出来てきました。また、先程のタイの医学界の話から想像されるのは、彼らが今後、論文を発表するときはタイ語に加えて英語論文を発表するであろうということ。

これからはわからない事、珍しい疾患、新しい研究をする上で質の高い答えを得ようと思ったらその答えの多くは英語になるということですね。

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